(仮称)盛岡薮川風力発電事業計画


 20221216日付で盛岡市東部の薮川地区において新たな風力発電事業計画が公表されました。この地域にはイヌワシ・クマタカなどの希少猛禽類が繁殖しており、付近にはオジロワシ・オオジシギなども生息しております。従って日本野鳥の会もりおかでは野鳥保護・自然保護の観点でこの事業計画の中止を求めて対応していく予定です。

 

事業名:(仮称)盛岡薮川風力発電事業

事業者:株式会社レノバ

事業規模:最大168,000 kW、風車 2240

詳細は下記の岩手県生活環境部HPをご覧ください。

(仮称)盛岡薮川風力発電事業計画の予定地

(*地図マピオンの図面を加工して使用しております)

 

岩洞湖とその周囲の地域の野鳥についてはこちらをご覧ください。

<事態の推移について><

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(1) 2022年12月16日付で「(仮称)盛岡薮川風力発電事業」計画段階環境配慮書が公表されました。これに対して当会より事業者宛に2023年1月13日付で意見書を送付しました。
(2) 「第99回岩手県環境影響評価技術審査会」が去る1月27日(金)に開催され、「(仮称)盛岡薮川風力発電事業」計画段階環境配慮書について審議されました。詳細については右記の岩手県生活環境部HPをご覧ください。
(3) 「(仮称)盛岡薮川風力発電事業」計画段階環境配慮書に関して岩手県知事意見と環境大臣意見がいずれも2月28日付で公表されました。さらに続いて経済産業大臣意見が3月9日付けで公表されました。詳細については右記の岩手県生活環境部HP、環境省HP、および経済産業省HPをご覧ください。
(4) 「(仮称)盛岡薮川風力発電事業」計画段階環境配慮書に関して日本野鳥の会岩手県内3支部と本部は2023年3月16日に連名で環境大臣宛に要望書を提出しました。詳細については右記の会員限定コーナーをご覧ください。
(5) 2023年11月23日に薮川地区の当該事業予定地域でイヌワシ1羽が確認されました。

<累積的環境影響の危惧される近隣の事業計画>

 別の事業者による「(仮称)薮川地区風力発電事業」計画がほぼ同一の地域で進められており、現在は配慮書段階に進んでおります。またやや西側の姫神山付近には既に稼働している「姫神ウインドパーク」もあります。これらが全て稼働するとイヌワシ・クマタカ等の気象猛禽類の生息環境への大きな打撃となるのみならず、北上高地北部を渡りのコースとするガンカモ・ハクチョウ類などの野鳥の渡りのコースへの障壁となる可能性も非常に高まります。

 

 

「(仮称)薮川地区風力発電事業」については下記のページをご覧ください。