ラムサール条約について


[1] ラムサール条約とは

 ラムサール条約は1971年2月2日にイランのラムサールで開催された国際会議で採択された湿地に関する条約です。正式名称は「特に水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約」といいますが、採択の地にちなんで一般には「ラムサール条約」と呼ばれています。この条約の目的は湿地の「保全(・再生)」、「ワイズユース(賢明な利用)」、これらを促進する「交流、学習(CEPA)」の3点です。日本国内にもこのラムサール条約に登録された「ラムサール条約湿地」が多数存在し、それぞれの地域で湿地の自然環境保全に関する様々な取り組みが行われております。岩手県には条約湿地はありませんが、近隣の青森県仏沼や宮城県伊豆沼・内沼・蕪栗沼、及び宮城県志津川湾などが登録湿地となっております。また日本国内で最も新しい条約湿地は鹿児島県出水のツルの越冬地で、登録は令和311月になされました。ラムサール条約の詳細と日本の登録湿地については以下の環境省HPをご覧ください。

[2] ラムサール条約第14回締約国会議(COP14)

 水鳥の生息地として国際的に重要な湿地に関する条約(通称 ラムサール条約)第14回締約国会議(COP14)が、2022115日から1113日まで、武漢(中国)及びジュネーブ(スイス)で開催されました。本会議では条約実施の進捗等について事務局から報告が行われたほか、ラムサール条約第4次戦略計画の見直しを含む合計21本の決議が採択されました。また、期間中に新潟県新潟市及び鹿児島県出水市の「ラムサール条約湿地自治体認証制度」に基づく認証式と、呉地正行氏(NPO法人ラムサール・ネットワーク日本理事、日本雁を保護する会会長)のラムサール賞ワイズユース(湿地の賢明な利用)部門の表彰式が開催されました。この報告会ではラムサールCOP14で何が議論されたのか、また、現地でラムネットJがどのような活動を行ったのかの報告が行われます。

 

<span style="font-size:large;">20221123日(水)13:3016:30 ラムサール条約COP14&ラムサール賞受賞報告会、参加費無料、対面型会議とZoomの併用。主催:ラムサール・ネットワーク日本。

第1部 ラムサール条約COP14報告
1.環境省報告
2.ラムネットJ報告
サイドイベント/展示・NGO会議ほか
3.ユース参加者報告
4.質疑応答

第2部 呉地正行氏 ラムサール湿地保全賞受賞記念行事
ビデオ放映 COP14授賞式ビデオ・写真紹介
呉地さん記念講演

 

ラムサール条約COP14に関する詳細は下記の環境省HPをご覧ください。