IBAとKBAについて


 IBA(Important Bird and Biodiversity Area)とは鳥を指標に生物多様性の高い地域のことであり、バードライフ・インターナショナルが主導して鳥の種や分布、生息地など、生息状況に関する世界共通の基準を用いて選定されております。その基準は「A1 世界的に絶滅の危機にある種が生息」「A2 限定された地域に生息する種、または固有種が生息」「あるバイオームに特徴的な種の相当数が生息」「多くの渡り鳥が利用/生息」の4点です。現在、世界では12,000ヶ所以上、日本では167ヶ所がIBAに選定されており、岩手県では八幡平・和賀岳エリア、早池峰山エリア、陸中海岸日出島・三貫島・椿島・青松島、北上市の新堤と北上川エリア、栗駒・焼石エリアがIBA指定地となっております。

 またKBA(Key Biodiversity Areas)とはIBAの考え方を鳥類以外の分類群まで広げたもので、生物多様性の保全の面で世界的に重要な地域のことです。現在日本では鳥類、哺乳類、爬虫類、両生類、魚類、トンボ類から約100種以上の対象種が生息する232カ所が選ばれています。国内のIBAは、すべてKBAに含まれます。

 

 IBAKBAの詳細については下記HPをご覧ください。

また日本国内のIBA登録地については下記の日本野鳥の会HPをご覧ください。特に東北地方のIBA登録池は以下の図に示す通りです。

 岩手県の北上高地では「(仮称)薮川地区風力発電事業」「(仮称)盛岡薮川風力発電事業計画」「(仮称)盛岡簗川風力発電事業計画」などが計画されておりますが、これらの事業予定地域はいずれもKBAに指定されております(登録番号45)。これらの風力発電事業計画については下記をご覧ください。