探鳥会参加の際の注意事項


 野鳥観察の際に気をつけていただきたい事柄を以下にまとめましたので、こちらもぜひご確認下さい。

[1] 探鳥会の開催基準

 2022年春から新型コロナ感染動向を受けて当会では5月の当会役員会でそれまでの基準を改めて探鳥会開催基準を「岩手県内の新型コロナ新規感染者が直近の1週間あたり合計700人程度を下回る場合に探鳥会を開催する」と定めました。しかし全国的な新規感染者数の漸減に伴ってこの6月より全国的に社会的行動規制が解除され、それに合わせる形で岩手県の「岩手県緊急事態宣言」も急遽解除されました。また611日の段階で岩手県内の直近1週間の対人口10万人あたり新規感染者数も70名程度まで低下しました。そこで当会でも探鳥会が野外活動であることなどを考慮し、2022612日(日)以後は探鳥会開催基準を再々改定して下記の通りとすることを611日(土)の定例役員会で決定いたしました。

 

「国や県の緊急事態宣言等が発出されていないこと 

 

 つまり当会が独自に開催基準の数値等を設定するのではなく、その時点における行政の判断に委ねる形への変更となります。ちなみに岩手県では「岩手県緊急事態宣言」の解除基準を以下の2項目と定めておりましたが、そのうちの第2項のみを根拠に「岩手県緊急事態宣言」を解除したというのが実情で、行政としての苦渋の判断だったようです。

1. 県内の直近1週間の対人口10万人当たりの新規感染者数が10人を下回った場合。

2. 新規感染者数の減少傾向が2週間程度継続した場合。

 

 今回の再々改定により、国や県の緊急事態宣言等が発出されていない限りにおいて当会の今後の探鳥会は通常通りに実施されます。ただ、ウィズコロナの時代にあっても当会ではあくまでも皆様に安心してご参加いただける探鳥会を心がけております。

 以下に厚生労働省の新型コロナウイルス感染症対策に関するアナウンスをお示しします。

[2] 高病原性鳥インフルエンザ

 2022年度秋~冬の今シーズンは鳥インフルエンザ大流行の年のようであり、鳥インフルエンザに感染した野鳥の斃死や飼育している鶏の大量死が全国各地で報告されております。野外で野鳥が衰弱したり死亡したりしている場合は「鳥インフルエンザ」に感染している可能性があります。絶対に手を触れず、盛岡市内の場合は速やかに下記宛に通報してください。

 

通報先:盛岡広域振興局環境衛生課:TEL 019-629-6563 または 環境企画課:TEL 019-613-8419

 

 高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出された場合は、そこから半径10 km以内の範囲が野鳥監視重点区域となります。従って盛岡市高松の池の周辺でインフルエンザウイルスが検出された場合は、当会では指定解除までの期間中の高松池定例探鳥会を中止いたします。当ホームページでは岩手県内の鳥インフルエンザに関する最新情報をできるだけこまめにお知らせしますので、随時ご確認ください。

 鳥インフルエンザは渡り鳥(特にカモ類などの水鳥)が主な宿主とされていますので、特に水鳥が集まる池や湿地・湖で探鳥会をするときには特に注意が必要です。高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されると、その場所から半径10キロメートル以内の区域は環境省により野鳥監視重点区域に指定されて監視の対象となります。仮に盛岡市内で発生するような場合は監視期間が終了するまでは当会の探鳥会活動を中止せざるを得なくなります。そのような事態となる場合はブログ等でお知らせしますので、皆様も鳥インフルエンザの感染拡大に関するブログのアナウンスにご注意いただきたく存じます。

 

(1) 野鳥観察の際に水鳥の糞や羽根が多量に落ちているような水際まで近寄らないようにしましょう。

(2) 野鳥の死体を見つけたら素手で死体に触れたりせず、都道府県の鳥獣保護関係部署に連絡してください。

 

(3) 野鳥の餌付けをするとその地域に多数の野鳥が集まりやすくなり、その結果として鳥インフルエンザの感染拡大の危険性が高まります。特に水鳥への餌やりは絶対にやめましょう。

 盛岡市内にお住まいの皆様は既にご存知と思いますが、盛岡市高松の池には「餌付け禁止」の看板が掲示されております。

[3] 最近のツキノワグマ出没・人身事故に関して

 2023年春以降岩手県内各地でツキノワグマの出没が多数確認されており、岩手県は5月26日付けで「ツキノワグマの出没に関する警報」を発表しました。バードウオッチングなどで山に入る際には複数人数で行動し、音の出るものなどを持参するようにしてクマと鉢合わせするのをできるだけ避けるようにしてください。また事前にクマに関する最新情報は下記の岩手県HPで確認するようにしてください。このHPには野外でクマに出会ってしまった時の対処法も記載されております。さらに環境省の発行している「クマに注意! 〜思わぬ事故をさけよう〜」も参考になりますから、ぜひ目を通しておいてください。


岩手県作成の「山でクマに遭わないための8ヶ条!!」も是非ご参照ください。

[4] まとめ

(a) 新型コロナウイルス:国や県の緊急事態宣言等が発出された場合は中止します。最新の新型コロナ感染状況については上記の岩手県HPをご覧ください。

(b) 高病原性鳥インフルエンザ:探鳥会開催地から半径10km以内で高病原性鳥インフルエンザ発生が確認された場合は中止します。最新の高病原性鳥インフルエンザ感染状況については上記の岩手県HPをご覧ください。

(c) 気象条件等:悪天候の場合や災害など不測の諸条件が発生した場合は中止します。

(d) 探鳥会会場周辺で事前にツキノワグマの出没情報があった場合は、当日の探鳥コースを変更するなどの対応を取ります。また岩手県内の最近のクマ出没状況については上記の岩手県HPをご覧ください。