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2024年10月13日の高松の池定例探鳥会報告


日時:20241012日(日)午前9時~1130分、晴れ

参加者数:45名(?)

担当幹事:高橋宏明・嶋田和明

 

 10月から定例探鳥会は冬時間の開始ということで、10月13日(日)は午前9:00に恒例の高松公園に45名ほどの参加者が来場。早速探鳥会リーダーによる各種注意事項とスズメバチ・ツキノワグマについての注意事項があり、実際にアシナガバチに刺されてしまった話なども紹介された。そのようなリーダーの説明の合間に早速20羽程のオオハクチョウの編隊飛行が悠々と南に向けて飛び去っていくのが見られた。早速リーダーからは「この時期になるとお約束のように冬鳥の姿が見られます。例えば毎年オオハクチョウが姿を見せるのは10月10日前後で、今年も10月11日に高松の池に来ました。マガンの群れもほぼいつも10月10日前後に高松の池の上空を通りますから、今日はそのうち出てくる可能性もありますよ。」との説明があった。引き続き参加者全員は2グループに分かれてそれぞれ探鳥を開始すると、芝水園ではオシドリの雌雄の混じった群れが葦原の付け根を見え隠れし、水面上にはエクリプスのヨシガモ1羽、付近の木の枝にはカワセミ1羽が見られた。また高松の池の側ではヒドリガモ・オナガガモ・キンクロハジロ・ホシハジロなどの冬鳥のカモ類やオオバンが勢揃いでお出迎え。さらにこちらにも綺麗な冬羽のオシドリ雄が間近で見られ、合計雄2羽雌3羽ということで参加者一同は大喜び。参加者からは「高松の池でオシドリの群れを見るのは初めて。」との声もあり、リーダーからは「そのうち高松の池にもオシドリが群れで見られる時が来るかもしれません。例えば北海道の札幌市内の円山公園の池にはたくさんのオシドリが生息していて、周りで繁殖しています。」との説明があった。すかさず参加者から「ここのオシドリはどこで繁殖しているんですか。」との質問が出たが、リーダーからは「この近くの森の中で繁殖している可能性はありますが、調べていないので場所はわかりません。」との答え。さらに山の中に入ればあちこちでカラ類やメジロに混じってウグイスやアオジの地鳴きが聞かれ、リスも素早く枝から枝に渡っていくのが見られた。ガマズミの赤い実やムラサキシキブの青い実を見かけると、リーダーから「このような木の実が秋から冬にかけて野鳥の貴重な餌になります。この実の大きさは野鳥の一口サイズなんですよ。」との説明が出る。そのようにして歩みを進めていると、上空では期待通りにマガン10羽ほどの編隊飛行が見られ、さらにはハヤブサの飛翔も見られた。さらに20羽ほどのヒヨドリの群れが鳴き交わしながら上空を飛び去っていくのも見られ、リーダーからは「実はヒヨドリは春と秋にあのように渡りをするので、今の群れはもしかしたら北海道あたりで繁殖していたヒヨドリかもしれません。盛岡で普通に見られるヒヨドリも夏と冬では実は入れ替わっていて別個体かもしれませんが、同じ顔をしているし名札もついていないのでちょっと見分けはできませんね。」との話も出た。一通りコースを回って探鳥会を終了して取り合わせをした結果では最終的には38種類の野鳥が観察され、季節の渡り鳥を色々と観察できたことで参加者一同は大満足。最後に次回の定例探鳥会等のイベントや野鳥の会への入会案内のアナウンスがあり、来月11月の探鳥会での再会を期して本日の探鳥会は無事に終了した

 

確認された野鳥

キジ、カワウ、オオハクチョウ、マガン、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、ヨシガモ、オシドリ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カイツブリ、キジバト、オオバン、トビ、ノスリ、ハヤブサ、カワセミ、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、メジロ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、アオジ(以上38種類)

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(報告:嶋田和明)