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2024年1月14日高松の池定例探鳥会の報告


2024年1月14日(日)高松の池定例探鳥会

日時:2024年1月14日(日)午前9時~11時30分、晴れ

参加者数:35名(?)

担当幹事:高橋宏明・米倉達夫・嶋田和明

 

 前夜の雪もやんで今年最初の定例探鳥会の朝は天候にも恵まれ、午前9時には参加者約35名が集合場所に参集。その中には初めての参加という方々が何名もおられた。リーダーから新年の挨拶といくつかの注意事項のアナウンスがあり、今回は「冬鳥のカモ類の観察」コースは特に設定せず、数センチほどの積雪の中で2つの通常コースに分かれて探鳥を開始。すると結氷した芝水園の傍で早速シメやカシラダカの群れが出現して参加者を歓迎。また高松の池やその周囲ではお約束通りに多数のオオハクチョウやカモ類のお出迎えがあり、リーダーは早速カモ類の識別のポイントなどについての説明を開始。更に高橋・米倉グループは高松の池の近くの山林でキレンジャク・ヒレンジャクの群れ(合計13羽)との久しぶりの出会いを果たし、参加者は顔を緩めて大々満足の様子。もう一つのグループは電話連絡をいただいたものの1時間ほど遅れて現場に到着したため、レンジャクの群れには会えずじまいであった。一方高松の池の氷の上で休むオオハクチョウの姿を見ると、リーダーが「この時期に高松の池でオオハクチョウを見るときには、皆さんはぜひ足輪がついていないかどうかを見ていただき見つかった場合はできれば番号も確認の上で当会に知らせてください。」と語り始めた。リーダーからは、標識調査によって野鳥の生息状況・渡りのコース・年齢などいろいろなことが明らかになること、3年ほど前には高松の池に標識されたオオハクチョウが3羽越冬していてそれぞれ「高松パール」「高松クリスタル」「高松プラチナ」とニックネームをつけて見守られたこと、しかしこの2年ほどそれらの姿が見られないことなどが紹介され、「標識鳥の確認のためには皆さんの日頃からの観察が必要」とのことであった。また探鳥コースで山の中に入ると、オオタカ、カラ類、キツツキ類、アトリやウソの群れなどが次々に姿を見せ、参加者を大いに楽しませてくれた。 特にアトリやウソの色鮮やかな姿を見て、一同大喜び。しかし桜の新芽が結構ウソによって食べられているようでもあり、「今年の桜はダメかな」との影の声もあった。また木の枝を走り回るリスに対してアオゲラが攻撃を仕掛けている様子が観察された際には参加者から「どうして争っているのですか。」との質問があったが、「おそらく春が近づいてどちらも繁殖の準備が必要ですから、アオゲラの作った良い物件の巣穴をリスが狙って争っているんでしょうね。」とのリーダーの話もあった。また間近にウソの鳴き声を聞いている時には参加者の中から「ウソってあまりいい名前ではないようですが、どうしてウソって言うんですか。」との質問があり、周りからは「野鳥の中には他にも可哀想な名前がいろいろあるねえ。サギとか、カモとか・・・。」との相槌が打たれた。早速これについてリーダーから「ウソの鳴き声は人間の口笛のように聞こえるでしょう。実は昔の日本では口笛のことを『ウソ』と言って、そこから「ウソ」という名前がついたそうですよ。サギは「白ウサギ」から来たようですね。カモについてはわかりませんので、後で調べてみます。」などの解説があった。このように探鳥ルートを回りながら、11時30分頃には全員無事に出発地点に到着。恒例の鳥合わせでは冬鳥を中心に合計43種類の野鳥の出現が確認され、来月2月11日(日)の再会を期して本日の探鳥会は無事に終了した 。

 

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確認された野鳥

オオバン、ハジロカイツブリ、オオハクチョウ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、オシドリ、キンクロハジロ、ホシハジロ、ミコアイサ、トビ、ノスリ、オオタカ、キジ、キジバト、アカゲラ、アオゲラ、コゲラ、ヒヨドリ、ツグミ、ウグイス、シジュウカラ、ヒガラ、ヤマガラ、コガラ、エナガ、ゴジュウカラ、聞くいただき、メジロ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、キレンジャク、ヒレンジャク、アトリ、シメ、ウソ、ベニマシコ、スズメ、カシラダカ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス(以上43種類)

 

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(報告:嶋田和明)

 

 なお探鳥会報告(画像編)については、下記の当会ブログをご覧ください。