日時:2024年12月8日(日)午前9時~11時30分、雪時々曇り
参加者数:35名(?)
担当幹事:高橋宏明・嶋田和明
雪の朝となった12月8日午前9:00、高松公園のウッドステージの周りに天候を物ともしない35名ほどの参加者が来場。早速探鳥会リーダーからの挨拶が「雨にも負けず、雪にも負けず、お集まりいただきありがとうございます。」のセリフで始まり、続いて各種注意事項が説明された。さらに「冬鳥のカモ類がほぼ出揃っておりますから、今日はカモ類をじっくり見ましょう」との言葉もあり、引き続き参加者全員は2グループに分かれてそれぞれ探鳥を開始。すると早速芝水園のヨシ原からアオサギ1羽がふわりと飛び出し、遠くでこの地域ではやや珍しいオナガの姿も見られた。さらに芝水園や高松の池の水面上ではオオハクチョウ・カモ類・オオバンなどの冬鳥が勢揃いでお出迎え。降りしきる雪の水面上にやや小型のカモ1羽を見ていて、リーダーが「何だろう、これはコガモか?・・・・。シマアジだな。」と言い出した。これが正しければ確認時期としてはかなり遅めとなるが、程なくこの個体は飛び去ってしまった。後ほど少し離れた場所でこの個体が再度観察でき、翼鏡の緑色が確認できたことにより「コガモ」であると最終確認されたが、一時はシマアジの話題で結構盛り上がっていた。またカモ類の観察では早速リーダーから「皆さんはカモの声というと「グワッグワッ」だと思っておられるかもしれませんが、皆さんの目の前のオナガガモやヒドリガモの鳴き声がどうであるか聞いてみて下さい。」と参加者に問いかけがあり、実際の声を聞いたのち、「グワッグワッと鳴くのは案外マガモとカルガモぐらいでしょうね。」との種明かしもあった。しかし山の中に入ると、雪のためかあまり野鳥の声や姿は見られず、時々カラ類やコゲラ・アカゲラ・キクイタダキなどが見られる程度であった。その一方で盛んに声や姿が確認できたのはヒヨドリであり、思わずリーダーからは「今日はヒヨドリの日ですね。」とのぼやきも。それでも歩いて行く中で藪の中からはジョウビタキやベニマシコ、ウグイスなどの声が聞かれ、リーダーからは「ジョウビタキは冬鳥の代表のような野鳥ですが、実はこの2~3年ほど前から日本国内のところどころで繁殖が確認されるようになっているんです。同じことは先ほど高松の池にいたオオバンでも同じで、岩手県でも一昨年度ぐらいから繁殖が確認されています。こういう野鳥はこれからは漂鳥とかマガモのような留鳥の扱いになるのかもしれません。」との説明。すかさず参加者の中から「それは地球温暖化の動きと反対ですね。」との声が出て、リーダーからは「これからも注意深い観察を続けることが必要です。」とのコメントがあった。一通りコースを回って探鳥会を終了して鳥合わせをした結果では最終的には42種類の野鳥が観察され、野鳥が少ないと感じたにも関わらずこれだけの種類数が出たことに参加者一同は一安心。また探鳥会リーダーからはコガモの識別を誤ったことに対するお詫びと訂正もあった。最後に次回の1月12日の定例探鳥会とその後の2025年度総会の案内、1月13日のガンカモ調査への協力依頼などのアナウンスがあり、来月の探鳥会と総会での再会を期して本日の探鳥会は無事に終了した。
確認された野鳥
キジ、オオハクチョウ、カルガモ、マガモ、ヒドリガモ、オナガガモ、コガモ、キンクロハジロ、ホシハジロ、カワアイサ、ミコアイサ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、キジバト、オオバン、トビ、カワセミ、アカゲラ、コゲラ、モズ、カケス、オナが、ハシボソガラス、ハシブトガラス、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、キクイタダキ、ヒヨドリ、ウグイス、エナガ、トラツグミ、ジョウビタキ、スズメ、ハクセキレイ、セグロセキレイ、カワラヒワ、ベニマシコ、シメ、ホオジロ、カシラダカ(以上42種類)
(報告:嶋田和明)