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2024年4月14日高松の池定例探鳥会の報告


日時:2024年4月14日(日)午前7時~9時30分、晴れ

参加者数:35名(?)

担当幹事:嶋田和明

 

 4月からの高松の池定例夏時間の実施であり、4月14日7:00に集合場所には一般市民を含めて35名ほどの参加者が来場。はじめにリーダーより幾つかの注意項の説明があり、その中では野鳥の子育てを妨げないような配慮も求められた。さらに本日の探鳥会終了後に予定されている2024年度総会についても案内があった。折しも盛岡市を桜前線が通過中で、晴天の高松の池は満開の桜並木によりピンク色に囲まれていた。花見客の人混みを避けて1グループ体制で探鳥会を開始すると早速冬鳥のカモ類・オオバンなどとともに夏鳥のバンが姿を見せ、周りの木立ではこれも夏鳥のコムクドリの群れが盛んに飛び回っていた。さらには常連のオシドリ雄1羽の傍にはオシドリの雌1羽の姿もあり、この2年ほどのやもめ生活を終えたオシドリ君に対して「よかったね〜。」との声がかけられた。その一方でそれまで毎回の常連であったオオハクチョウは繁殖地に向けて渡って行ったようで、高松の池にその姿は見られなかった。さらに林に入ると多数のカラ類の囀りのシャワーやキツツキ類のドラミングに加えて、今季初のクロツグミやヤブサメの囀りも聞かれた。早速リーダーから「クロツグミが来ればあと数日以内にキビタキやオオルリも来ますよ。」との説明。リーダーによればこの時点でキビタキやオオルリはすでに関東地方まで到着しているそうで、暖かい毎日のせいで北上が一気に早まるのではないかとのことであった。それにしても今年の春は例年になく気温が高く、野鳥の渡りが例年より2週間ほど早めに推移しているように感じられる。突然参加者の一人が「ノスリだ!」と声を上げた。見ると林の中の木の枝に潜むように1羽のノスリが止まっていた。止まっているノスリをしっかりと見るのは初めてという人たちもいて、一同大盛り上がり。リーダーから「高松の池の周辺の山林でもノスリは繁殖していますから、これは地元のノスリでしょう。でも渡りをするノスリというのもあって、3月〜4月と9月〜10月には多数のノスリが日本列島を渡っていますよ。」との説明もあった。すると話が一段落する間もなく、そのノスリは飛び出して参加者の上空を何度も何度も旋回飛行。ここぞとばかりにリーダーからトビとノスリの飛んだ時の姿の違いなどの詳しい説明が加えられた。探鳥会終了時の鳥合わせでは冬鳥・夏鳥・留鳥など合計47種類の野鳥の出現が確認された。「これからオオルリ・キビタキ・オオヨシキリなどの夏鳥が続々と到着するはずですよ」とのリーダーの言葉とともに、来月5月12日(日)の公開探鳥会での再会を期して本日の探鳥会は無事に終了した。

確認された野鳥

 キジ、ヒドリガモ、マガモ、カルガモ、オナガガモ、オシドリ、ホシハジロ、キンクロハジロ、スズガモ、カイツブリ、カンムリカイツブリ、カワウ、アオサギ、キジバト、バン、オオバン、トビ、ノスリ、ハイタカ、ハヤブサ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、メジロ、キクイタダキ、エナガ、ムクドリ、コムクドリ、ツグミ、クロツグミ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、シメ、ホオジロ、アオジ(以上47種類)

 

 

(報告:嶋田和明)

 

 

なお探鳥会報告(画像編)については、下記の当会ブログをご覧ください。