日時:2024年5月19日(日)午前9時~11時、晴れ
参加者数:50名(?)
担当幹事:門脇遼太郎(岩手大学野鳥の会)・嶋田和明(以上日本野鳥の会もりおか)
5月19日朝は晴天に恵まれ、午前8時には岩手大学農学部滝沢演習林に約50名の参加者が集まった。早速探鳥会リーダーによる各種注意事項があり、この時期が野鳥の繁殖にとって非常に重要であることや野鳥観察の際のマナーなどが説明された。しかし周囲をアカハラ、キビタキ、シジュウカラ、サンショウクイなどの声に包まれ、参加者一同気もそぞろの状態。続いて参加者が2グループに分かれてそれぞれ探鳥を開始。すると早速クロツグミ、ヤブサメ、センダイムシクイ、カッコウなどの夏鳥の声が林の中に響き渡り、参加者はすぐ近くにいるはずなのに新緑の中で見えそうでうまく見えないキビタキの姿にもヤキモキ。リーダーからは「図鑑を見るとキビタキの雄はあんなに目立つ姿形をしているのに、林の中では緑に完全に溶け込んでしまうんです。保護色なんですね。でも姿だけでなく、耳で鳴き声を聞いただけでもキビタキとわかるようになるのも大事です。キビタキの鳴き声は色とりどりですが、ぜひ鳴き声を聞き慣れてください。」と細かい説明が加わる。さて、今回の探鳥会で参加者の一番のお目当ては何と言ってもサンコウチョウであった。探鳥会が後半に入ってようやく遠方から特徴的な鳴き声が聞こえ出し、近づいてきたサンコウチョウの声はしっかり聞くことができた。しかし参加者の中から「姿が見たい」の声に応じてその場にしばらく留まったものの、木々の間を飛び回る姿がチラリと見えるだけでしっかり姿を見せてくれないままであった。こうして探鳥会(自然観察会)の終了時の鳥合わせでは夏鳥・留鳥・冬鳥など合計38種類の野鳥の出現が確認された。こうして本日は夏鳥の囀りを満喫する大満足な探鳥会となった。
確認された野鳥
キジ、ヤマドリ、カワウ、キジバト、カッコウ、ツツドリ、トビ、ミサゴ、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、サンショウクイ、サンコウチョウ、モズ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、メボソムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、コムクドリ、ムクドリ、アカハラ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、ホオジロ、カワラヒワ、アオジ、シメ(以上38種類)
(報告:嶋田和明)