日時:2024年6月9日(日)午前7時~9時30分、曇り
参加者数:40名(?)
担当幹事:高橋宏明・嶋田和明
6月9日の朝7:00には定例探鳥会の集合場所に一般市民を含めて40名ほどの参加者が来場。早速探鳥会リーダーによる各種注意事項と「落ちているヒナを拾わないで」との説明があり、この時期が野鳥の繁殖にとって非常に重要であることや野鳥観察の際のマナーなどが説明された。続いて参加者全員は2グループに分かれてそれぞれ探鳥を開始。すると早速芝水園のヨシ原ではオオヨシキリの大合唱が一行をお出迎え。早速リーダーから「オオヨシキリの鳴き声は『ギョギョシ、ギョギョシ』と聞こえますね。実は俳句の世界ではオオヨシキリのことを「行々子」と言って夏の季語として使うんですよ。」との説明があった。さらに芝水園ではバンやカイツブリ、マガモなどが姿を見せ、参加者一同はバンのヒナの姿に「黒いモフモフ」とか「真っ黒くろすけ」と大喜び。さらにその上空ではコムクドリの成鳥と若鳥の集団が飛び回る様子も見られ、リーダーからは「あれはコムクドリ若鳥の集団飛行訓練ですね」との説明も出てきた。さらに林の中に入ると常連のカラ類、メジロ、ケラ類などと共にキビタキ・ヤブサメ・カッコウ・ホトトギスなどの夏鳥が盛んに囀りを響かせ、参加者はまさに野鳥の囀りのシャワーの中。その傍では多くの野鳥が育雛の最中で、草藪の中で何やら野鳥がガサゴソ動いていたり野鳥のヒナのか細い声もあちこちから漏れ聞こえてくる状態であった。多くの親鳥が警戒の声を出しながらその場を離れようとしないで、すかさずリーダーが「すぐそこの藪の中に野鳥の巣があって、今ヒナが鳴きながら餌を待っています。私たちがここにいると親鳥は警戒して巣に入りませんから、ヒナはお腹をすかします。また時には親鳥が巣を放棄することだってあります。だからこのような場合には私たちの方がこの場を離れるべきなのです。」と説明し、遠巻きに静かにその場を後にすることが何度もあった。こうして野鳥の子育てに気遣いつつ本日の探鳥会は無事に終了し、探鳥会終了時の鳥合わせでは夏鳥・留鳥など合計41種類の野鳥の出現が確認された。なお本日の探鳥会終了後には引き続き探鳥会参加者の方々のご協力のもとで芝水園のヨシ原の特定外来種オオハンゴンソウの除去作業。こちらも30名ほどの皆様のお力添えにより、無事に作業が終了した。
確認された野鳥
キジ、カルガモ、マガモ、カイツブリ、キジバト、バン、ホトトギス、カッコウ、ノスリ、ハイタカ、コゲラ、アカゲラ、アオゲラ、サンショウクイ、モズ、ハシボソガラス、ハシブトガラス、コガラ、ヤマガラ、ヒガラ、シジュウカラ、ツバメ、カワウ、ヒヨドリ、ウグイス、ヤブサメ、エナガ、メボソムシクイ、センダイムシクイ、メジロ、オオヨシキリ、ムクドリ、コムクドリ、クロツグミ、キビタキ、スズメ、ハクセキレイ、カワラヒワ、イカル、ホオジロ、アオジ(以上41種類)
(報告:嶋田和明)
なお探鳥会報告の画像編とオオハンゴンソウ除去作業風景の画像編については下記をご覧ください。