冬季になると北日本各地にはオジロワシ・オオワシなどの「海ワシ」が渡来し、越冬します。これらの海ワシ類はいずれも希少種で保護の対象となっているため、北日本の各地の渡来地域では毎年2月の第3日曜日に一斉に「海ワシ調査」を実施して渡来・生息状況の調査を実施しています。これらの海ワシ類は少数ながらも岩手県内陸部にも渡来し越冬しているため、当会でも長年に渡ってこの調査日に合わせて下記の地域を7つのエリアに分けて海ワシ類の定点調査を実施しております。当会会員の皆様の中でこの調査への参加を希望される方は下記宛にご連絡ください。またこの調査に関する過去の調査の詳細についてはそれぞれの支部報をご覧ください。
(1) 北上川水系(盛岡市四十四田ダムから紫波町紫波大橋まで)
(2) 盛岡市高松の池
(3) 雫石川水系(主に雫石町御所ダム)
<span style="font-size:large;">連絡先:
日本野鳥の会もりおか事務局 柴田俊夫
Tel & Fax: 019-622-9976
email: passer@sc4.so-net.ne.jp
2月18日行われました「海ワシ調査」に付きまして、集計結果が出ましたので報告します。調査は2月18日9:00から11:00迄の2時間の定点観察とし四十四ダム上流部から紫波町まで、及び御所糊とし、9地点15名で実施しました。今年は連日気温が高い日が続き、この日も概ね晴天でした。
集計結果は三馬橋で「1羽のみ」の観察となりましたが、前日までの内陸部での情報としては四十四田ダム湖、御所湖、紫波町でそれぞれ観察情報がありましたので、例年に近い報告があるものと思われました。ただ懸念材料としては、県内集計している宮古支部長からは「例年になく観察が少ないようだ」というお話でした。
結果から推測されるのは、今年の気温上昇が異常に早く進んだ為、ガンカモ類などの北帰行が早く、それに同調して移動が早まったのではと感じています。
もりおか集計担当 事務局 柴田俊夫