(仮称)薮川地区風力発電事業計画


 盛岡市薮川地区の岩洞湖東側から早坂高原・岩泉町にまたがる広大な地域の大規模風力発電事業計画が2022826日付で公表されました。皆様もよくご存知のようにこの地域には四季を通して多種多様な野鳥が生息しており、イヌワシ・クマタカなどの希少猛禽類も生息しております。今後日本野鳥の会もりおかでは野鳥保護・自然保護の観点からこの事業計画の中止を求めて各方面に働きかけていく予定です。

 

事業名:(仮称)薮川地区風力発電事業計画

事業者:株式会社グリーンパワーインベストメント

事業規模:総出力は23kwで風車は3855

 

(仮称)薮川地区風力発電事業の予定地

(*地図マピオンの図面を加工して使用しております)

 

岩洞湖とその周囲の地域の野鳥についてはこちらをご覧ください

<事態の推移について>

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(1) 当該事業に係る環境影響評価配慮書が2022年8月26日〜9月26日の期間に縦覧されました。この配慮書に関して当会では9月18日付で事業者側に意見書を送付しております。この事業計画の概要については岩手県HPをご覧下さい。
(2) 日本イヌワシ研究会は当該事業に係る環境影響評価配慮書に関する意見書を2022年9月26日付で事業者宛に提出し、HPにその意見書を公表しております。詳細については日本イヌワシ研究会HPをご覧下さい。
(3) 2022年9月29日に岩手県の「第97回岩手県環境影響評価技術審査会」が開催されました。議題はこの事業計画配慮書に関するものでした。詳細については岩手県環境生活部HPをご覧下さい。
(4) 当会では10月9日に会員6名による「(仮称)薮川風力発電事業」の現地視察を実施し、その際の報告書を会報に掲載しました。
(5) 当該事業計画の配慮書に対する岩手県知事意見書が2022年11月2日付で、環境大臣意見書が11月4日付で、さらに経済産業大臣意見が11月21日付で公表されました。詳細については右記の岩手県環境生活部HP、環境省HP、および経済産業省HPをご覧ください。
(6) 日本野鳥の会岩手県内3支部が日本野鳥の会本部との連名で2022年12月20日付で環境大臣宛の要望書を提出しました。要望書の文面を当ホームページの会員限定コーナーに掲示します。なお日本野鳥の会HPの「新着情報」コーナーにも「(仮称)薮川風力発電事業計画に関して日本野鳥の会が岩手県内3支部と連名で環境大臣宛に要望書を提出した旨が紹介されておりますので、あわせてご覧下さい。
(7) 当該事業計画の環境影響配慮書に対して岩手県内3支部は日本野鳥の会本部との連名で2023年2月16日付で岩手県知事宛に要望書を提出しました。要望書の文面、および当日の岩手県庁における面談の議事録を当ホームページの会員限定コーナーに掲載します。
(8) 「(仮称)薮川地区風力発電事業計画」方法書が2023年3月27日に公表され、3月27日〜4月26日に縦覧されました。当会ではこの方法書に関して当会は2023年4月28日付で事業者宛に意見書を送付しました。
(9) 当該事業の環境影響評価方法書に関して岩手県内3支部は日本野鳥の会本部との連名で2023年7月4日付で経済産業大臣宛に要望書を提出しました。
(10) 2023年7月26日に岩手県の「第102回岩手県環境影響評価技術審査会」が開催され、その中でこの事業計画配慮書に関して審査が行われました。詳細については岩手県環境生活部HPをご覧下さい。
なお今回の技術審査会について、日本野鳥の会もりおかから1名が傍聴しました。
(11) 当該事業計画の方法書に対する岩手県知事意見が2023年9月日付で、また経済産業大臣意見が9月22日付で公表されました。詳細については右記の岩手県環境生活部HP、および経済産業省HPをご覧ください。
(12) 2023年11月23日に薮川地区の当該事業予定地域でイヌワシ1羽が観察されました。

<連絡先>

自然保護業務担当幹事(嶋田和明)(shimada@iwate-u.ac.jp

または日本野鳥の会もりおか事務局 柴田俊夫(email: passer@sc4.so-net.ne.jp